あなたは「マツダのCX-60がマイナーチェンジするって聞いたけど、何が変わるの?」と思ったことはありませんか?結論、CX-60は2025年2月に大幅な商品改良を実施し、乗り心地や走行性能が劇的に向上しました。この記事を読むことでマイナーチェンジの詳細な変更内容、新グレードの特徴、価格情報がわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
1.マツダ CX-60マイナーチェンジの基本情報

CX-60マイナーチェンジの発売時期と概要
マツダCX-60のマイナーチェンジは2025年2月21日に発売が開始されました。
ただし、PHEVモデルについては3月中旬の発売予定となっています。
今回の改良は発売から約2年半が経過したタイミングで実施され、初期モデルで指摘されていた課題を徹底的に解消する内容となっています。
CX-60は2022年9月に発売された、マツダの新世代ラージ商品群の第一弾モデルです。
後輪駆動ベースのプラットフォーム「ラージ」を採用し、直列6気筒3.3Lクリーンディーゼルターボエンジンなどを搭載した上級SUVとして位置づけられています。
発売当初は予約受注台数が8,726台に達するなど注目を集めましたが、乗り心地の硬さやトランスミッションの変速ショックなどの課題が指摘され、2024年に入ると月平均登録台数が533台まで減少していました。
マイナーチェンジ前のCX-60の課題点
発売当初のCX-60には、いくつかの明確な課題がありました。
最も大きな問題は乗り心地の硬さです。
特にリヤサスペンションの突き上げ感が大きく、一定の振動周波数になると揺れが収まらない状態でした。
前席であれば割り切れるレベルでしたが、後席での長距離移動は非常に辛いと感じるユーザーが多かったのです。
また、トルクコンバーターレスの8速オートマチックトランスミッションも課題でした。
発進時や低速走行時にギクシャクとした挙動や変速ショックが感じられ、なめらかな変速を苦手としていました。
さらにi-stop(アイドリングストップ)からの復帰時に減速Gが出るという問題もありました。
直進安定性の不足やハンドルの戻りが弱いといった操縦性の課題も指摘されていました。
改良モデルの価格帯とグレード構成
マイナーチェンジ後のCX-60の価格は326万7,000円から646万2,500円となっています。
2.5Lガソリン車ではスタート価格が44,000円アップし、326万7,000円からとなりました。
一方で「XD Exclusive Mode」は66,000円価格がダウンし、その他のグレードは価格が維持されています。
今回の改良ではグレードラインナップの見直しも行われました。
「XD」と「XD S Package」は新グレード「XD SP」に統合され、「PHEV Exclusive Sports」と「PHEV Exclusive Modern」は「PHEV L Package」に変更されています。
これにより、ユーザーがより最適なグレードを選択しやすい体系になりました。
2.CX-60マイナーチェンジの主要な変更点

乗り心地の大幅改善|サスペンションの見直し
今回のマイナーチェンジにおける最大の進化点は乗り心地の劇的な改善です。
リヤサスペンションを中心に大幅な改良が加えられました。
リヤサスペンションのスプリングは約20〜25%柔らかめに変更され、これに合わせてダンパーの減衰力も変更されています。
バンプストッパーもウレタン系の短いタイプへ変更されました。
これはバンプストッパーで止めるのではなく、できる限りサスペンションストロークを使う考え方です。
クロスメンバーブッシュ特性も見直され、走行中の様々な騒音・振動への対策が織り込まれています。
試乗レビューでは「一般道でもドンドンと突き上げてきたリヤサスがとてもマイルドになった」「サスペンションストロークを使い足を動かしていて、粘り強さを身に着けている」と高く評価されています。
大きな入力に対しても収束が良好で、乗り心地が良くなった上に揺れが長引くこともなくなりました。
トランスミッション制御の最適化
トルクコンバーターレスの8速オートマチックトランスミッションも大幅に改善されました。
ソフトウェアのアップデートや制御プログラムの最適化により、特に低速域でのスムーズさが格段に向上しています。
信号待ちからのスムーズな発進や渋滞時など、日常的なシーンでの扱いやすさが大幅に改善されました。
海外の自動車専門メディアのレビューでは、ディーゼルモデルのトランスミッションに関して「fixed(修正された)」と明確に評価されています。
i-stop(アイドリングストップ)からのエンジン再始動時の挙動も、より洗練されたものへと進化しました。
改良前から制御プログラムなど煮詰めて改良を加えており、前期型の最終モデルで不満のないレベルになっていましたが、今回のマイナーチェンジでさらに完成度が高まっています。
試乗レビューでは「ATはほぼ完成域に達している」と評価されています。
静粛性と操縦安定性の向上
マイナーチェンジでは静粛性も大きく向上しています。
走行中の様々な騒音・振動への対策が織り込まれ、より上質な室内空間が実現されました。
CX-80の開発から得られた経験を活かし、細部にわたって改良が施されています。
操縦安定性についても大きな進化がありました。
電動パワーステアリングとAWDシステムは、サスペンションの変更にあわせて制御が最適化されています。
ハードと制御の最適化を行なうことで、CX-60の持つ潜在能力を引き出したとマツダは説明しています。
新たに「なめらかさを測る指標」を追加しつつ、技術の進化で"なめらかな走り感"を実現させています。
電動パワーステアリングの制御変更
初期モデルではキャスター角が少ないことに起因するセルフセンタリングパワーの低さで、直進安定性が悪く、ハンドルを切った後の戻りも弱いという課題がありました。
今回のマイナーチェンジでは、電動パワーステアリングの制御を変更してこの問題に対応しています。
機械的な変更ではなく、制御プログラムの最適化によって課題を解決する手法が取られました。
試乗レビューでは「普通の挙動のクルマになった」と評価されており、自然なステアリングフィーリングが実現されています。
これにより、ドライバーの操作に対してリニアかつ正確に反応する、コントロールしやすさと上質さの絶妙なバランスが実現されました。
マツダが提唱する「人馬一体」のコンセプトが、より高いレベルで体現されています。
3.CX-60マイナーチェンジの新グレードと特別仕様車

新グレード「XD SP」の特徴と装備
「XD SP」は今回のマイナーチェンジで新設された全く新しいグレードです。
終了した「XD S Package」(通称"Sパケ")の発展版と考えるとイメージしやすいでしょう。
「XD S Package」グレードをベースに、20インチアルミホイールを装着し、外装をブラックで引き締めスポーティさをアップしています。
フロントグリルはピアノブラックのハニカム形状で、シグネチャーウイングはブラッククローム仕上げとなっています。
サイドシグネチャ―ガーニッシュはブラッククロームで、テクノロジーバッジ付(INLINE6)が装着されています。
CX-60らしいスポーティーな装いが特徴で、走りを重視するユーザーに向けたグレードとなっています。
価格と装備のバランスが良く、CX-60のパフォーマンスを存分に楽しみたい方におすすめのグレードです。
特別仕様車「XD-HYBRID Trekker」の魅力
「XD-HYBRID Trekker」は今回新たに設定された特別仕様車です。
ベースを「XD-HYBRID Exclusive Sports」としており、自然に溶け込むアースカラーが最大の特徴です。
CX-60の通常モデルには設定のない「ジルコンサンドメタリック」という色が特別に用意されています(他のボディカラーも選択可能)。
このカラーはアウトドアをイメージさせるもので、都会的な雰囲気や上質感を印象付けるCX-60としては異例の色です。
CX-60の世界観を広げる狙いがあり、CX-5の「フィールドジャーニー」やCX-8に設定されていた「グランドジャーニー」のようなアクティブ仕様となっています。
パノラマサンルーフを標準装備化し、急ブレーキ・事故等の際に2列目や前席への荷物の侵入を防止するパーティションネットが設定されています。
興味深いのは、「XD-HYBRID Trekker」の燃費が他のXD-HYBRIDモデルよりも優れている点です。
ベースとなっている「XD-HYBRID Exclusive Sports」のWLTCモード燃費値が20.9km/L(サンルーフ装着車)なのに対し、「XD-HYBRID Trekker」は21.4km/Lと向上しています。
価格は552万7,500円で、駆動方式は4WDのみとなっています。
「PHEV L Package」の追加内容
「PHEV L Package」は、PHEVモデルにL Package相当の装備を施したグレードです。
これまで「PHEV Exclusive Sports」と「PHEV Exclusive Modern」という2つのグレードがありましたが、今回の改良でこれらが廃止され、「PHEV L Package」に統合されました。
より分かりやすいグレード構成となり、PHEVモデルを検討するユーザーにとって選択がしやすくなっています。
L Packageは上質な内装と充実した装備が特徴で、プレミアムSUVとしてのCX-60の魅力を最大限に引き出すグレードです。
PHEVモデルは3月中旬の発売予定となっており、環境性能と走行性能を両立させたパワートレインを求めるユーザーに適しています。
前後重量配分は50:50を実現しており、優れた運動性能を発揮します。
廃止されたグレードと新体系の整理
今回のマイナーチェンジでは、グレード体系の大幅な見直しが行われました。
廃止されたグレードは以下の通りです。
- XD
- XD S Package
- PHEV Exclusive Sports
- PHEV Exclusive Modern
これらに代わって、「XD SP」「PHEV L Package」「XD-HYBRID Trekker」(特別仕様車)が新設されました。
また、「XD L Package」と「XD Exclusive Mode」のサイドシグネチャ―ガーニッシュが素材着(ブラック)からクロームメッキ(テクノロジーバッジ付)に変更されています。
この見直しにより、ユーザーがより最適なグレードを選択しやすくなり、各グレードの個性がより明確になりました。
エントリーモデルからプレミアムモデル、アクティブ仕様まで、多様なニーズに対応できる体系が整備されています。
4.CX-60マイナーチェンジ後の評価と今後の展望

試乗レビューによる改良効果の検証
多くの自動車メディアが改良後のCX-60を試乗し、その効果を検証しています。
乗り心地については軒並み高評価となっており、「劇的に良くなった」「マイルドになった」という声が多数聞かれます。
ただし、20インチタイヤを装着したグレードでは、改良前よりははるかに改善されているものの、やや硬さと突き上げ感が気になるという指摘もあります。
マイルドハイブリッドモデルの進化が特に大きく、「当たりの硬さは少し残っているものの、スポーティな味付けだと思えば納得できる」と評価されています。
トランスミッションについては「ほぼ完成域に達している」という評価です。
少しクセはあるものの気にならないレベルで、トルコンレス8速ATが目指したダイレクト感と伝達効率が高い次元で実現されています。
全体的な評価としては「普通の挙動のクルマになった」「これがスタート地点であってほしかった」という声があり、マツダの真摯な改良姿勢が高く評価されています。
競合車種との比較と優位性
CX-60の主な競合車種は、トヨタ・ハリアーや日産・エクストレイルなどの国産プレミアムSUVです。
価格帯では326万7,000円からとなっており、装備内容を考えるとコストパフォーマンスに優れた設定となっています。
マイナーチェンジによって乗り心地が大幅に改善されたことで、これらの競合車種に対する優位性が高まりました。
直列6気筒ディーゼルエンジンという独自のパワートレインも大きな魅力です。
後輪駆動ベースのプラットフォームによる優れた運動性能と、洗練されたデザインも競合車種との差別化要素となっています。
「魂動デザイン」による美しいスタイリングは、街中でも存在感を発揮します。
特別仕様車「XD-HYBRID Trekker」は、アクティブな用途にも対応できる新しい選択肢として注目されています。
販売台数への影響と市場の反応
CX-60は2024年に入って月平均登録台数が533台まで落ち込んでいましたが、今回のマイナーチェンジが販売の勢いを再び加速させる起爆剤となるか、大きな期待が寄せられています。
当初の月販目標2,000台に対して27%まで落ち込んでいた状況からの巻き返しが注目されます。
発売当初は予約受注台数が8,726台に達し、2023年の1か月平均登録台数は1,995台に達していましたので、その勢いを取り戻せるかが鍵となります。
市場の反応としては、改良内容が高く評価されており、特に乗り心地の改善を待っていた潜在顧客の購入意欲を刺激する可能性があります。
グレード体系の整理により選択がしやすくなったことも、販売にプラスに働くと予想されます。
今後数ヶ月の販売台数の推移が、マイナーチェンジの成功を測る重要な指標となるでしょう。
今後のラージ商品群の展開予測
CX-60の改良で得られた知見は、マツダのラージ商品群全体に展開されると予想されます。
既に3列シートSUVのCX-80には、CX-60の開発経験が活かされていますが、今回の改良内容も反映されていくでしょう。
マツダは「これからもラージ商品群の乗り味の改良は続けていく」と明言しており、継続的な進化が期待できます。
今後はこの動きを保持しつつ、さらなるしなやかさが出てくれば最高だという声もあります。
独特な考え方のシャシーを残しつつ、このフィーリングが出せるなら、マツダのラージ商品群の未来は明るいと評価されています。
シリーズ全体がこのような仕上がりになってくれることへの期待が高まっています。
また、将来的には電動化モデルの拡充も予想され、CX-60のノウハウが次世代モデルにも活かされていくでしょう。
まとめ
CX-60のマイナーチェンジについて、重要なポイントをまとめます。
- マイナーチェンジは2025年2月21日に発売開始され、価格は326万7,000円から646万2,500円
- 最大の改良点は乗り心地の劇的な改善で、リヤサスペンションを中心に大幅な見直しが実施された
- トランスミッション制御の最適化により、低速域でのスムーズさが格段に向上した
- 電動パワーステアリングの制御変更で直進安定性とハンドルの戻りが改善された
- 新グレード「XD SP」はスポーティな装いで走りを重視するユーザーに最適
- 特別仕様車「XD-HYBRID Trekker」はアクティブ仕様で燃費性能も優れている
- グレード体系が整理され、より選択しやすい構成になった
- 試乗レビューでは乗り心地とトランスミッションの改善が高く評価されている
- 販売台数の回復が期待され、ラージ商品群全体の進化にも注目が集まる
- 今後も継続的な改良が約束され、マツダのフラッグシップSUVとしての地位を確立していく
マツダCX-60のマイナーチェンジは、ユーザーの声に真摯に向き合い、課題を徹底的に解消した改良となりました。これからCX-60の購入を検討されている方は、この大幅に進化したモデルをぜひ試乗して、その実力を体感してみてください。きっとマツダの技術力と誠実な姿勢に感動するはずです。
関連サイト
マツダ株式会社公式サイト:https://www.mazda.co.jp/


