あなたは「コバックの車検って本当に通すだけなの?」と不安に思ったことはありませんか?結論、コバックは法定点検を実施しますが予防整備は最小限です。この記事を読むことでコバックの車検内容、メリット・デメリット、そしてあなたに向いているかがわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
1.コバック車検は「通すだけ」なのか?サービス内容の実態

コバック車検の基本的な点検項目と内容
コバックの車検では、法律で定められた24ヶ月点検の56項目をしっかり実施しています。
エンジンルームの点検、ブレーキ系統のチェック、排気ガスの測定など、保安基準を満たすために必要な項目は漏れなく確認されます。
国家資格を持ったメカニックが分解点検を行い、車検に通らない箇所があれば必ず修理を提案されます。
ただし、車検に通る基準を満たしていれば、将来的に交換が必要になりそうな部品でもそのままという方針です。
つまり「通すだけ」というより「必要最低限の整備で車検基準をクリアする」というのが正確な表現でしょう。
「通すだけの車検」と「予防整備込みの車検」の違い
通すだけの車検は現時点で保安基準を満たすことが目的です。
一方、ディーラーなどが行う予防整備込みの車検は、次の車検までの2年間を安全に走れるよう先回りして部品交換を行います。
具体的には、ブレーキパッドの残量が基準以上あっても「次の車検までに減る可能性がある」と判断されれば交換を勧められます。
コバックでは車検基準をクリアしていれば交換しないため、費用は抑えられますが車検後に部品交換が必要になる可能性は高くなります。
この違いを理解せずに利用すると「車検後すぐに故障した」と感じることになるのです。
法定24ヶ月点検は実施されるのか
コバックでは法定24ヶ月点検を必ず実施しています。
国土交通省が定める点検項目に基づいて、エンジン、動力伝達装置、走行装置、かじ取り装置、制動装置、緩衝装置、電気装置など全56項目をチェックします。
点検後には整備記録簿が発行され、どの項目を点検したかが明確に記録されます。
ただし点検と整備は別物で、点検で問題が見つかっても車検に通る範囲なら整備しないのがコバックの特徴です。
法定点検は義務ですが罰則がないため、一部の格安車検業者は実施しないこともありますが、コバックは全国チェーンとして法定点検をきちんと行っています。
コバックが必要最低限の整備に絞る理由
コバックが最低限の整備に絞るのは「お客様が選べる車検」を提供するためです。
従来の車検では業者が必要と判断した整備が一方的に行われ、費用が高額になることがありました。
コバックは車検に通るための必須整備と、予防的な整備を明確に分けて説明し、お客様が予算や使用状況に応じて選択できるシステムを採用しています。
必要最低限の整備で費用を抑えたい人、車を買い替える予定がある人、日頃からメンテナンスしている人にとっては合理的な選択肢となります。
全国平均の約6倍の車検台数をこなすことで、1台あたりのコストを下げているのも低価格の秘密です。
2.コバック車検のメリットとデメリット

料金が安い理由と価格の仕組み
コバックの車検基本料金には点検料・検査料・申請代行料がすべて含まれています。
他の業者では「車検基本料○○円」と表示されていても、別途「申請代行料」「検査料」「点検料」が加算されることがあります。
コバックは料金体系が明確で、軽自動車なら車検基本料が1万円台から、普通車でも2万円台からと業界最安値クラスです。
安さの理由は、引取納車サービスを廃止して人件費を削減、大量仕入れによる部品コストの削減、必要最低限の整備に絞ることです。
ただし法定費用(自賠責保険・重量税・印紙代)は別途必要で、追加整備が発生すれば当然費用は上がります。
最短30分で完了するスピード車検の実態
コバックのスーパークイック車検は最短30分で車検が完了します。
これは事前に予約し、車の状態が良好で追加整備が不要な場合に限られます。
通常の車検では45分から1時間程度、整備が必要な場合は数時間から1日かかることもあります。
速さの秘密は専用の検査ラインと効率化されたオペレーションにあります。
全国平均の約6倍の車検をこなしているため、作業工程が標準化されており無駄がありません。
ただし速さを重視するあまり、細かい部分まで見てもらえないという声もあり、じっくり点検してほしい人には不向きかもしれません。
車検後に不具合が出やすいという評判の真偽
「車検後すぐに故障した」という口コミは一定数存在します。
ただしこれは必ずしもコバックの整備が悪いわけではありません。
車検は「その時点で保安基準を満たしているか」を確認するもので、車検に通る範囲の消耗品は交換しないのがコバックの方針です。
たとえばブレーキパッドが基準値ギリギリでも車検は通るため、数ヶ月後に交換が必要になることは十分あり得ます。
ディーラー車検なら予防的に交換される部品も、コバックでは交換されないため、車検後に不具合が出る確率は相対的に高くなります。
これを「手抜き」と捉えるか「無駄な出費を防げた」と捉えるかは、利用者の考え方次第です。
追加整備が必要になった場合の費用負担
コバックでは点検後に必ず立会い説明があります。
実際に車を見ながら「故障箇所」「車検に関係する修理(必須)」「メンテナンス修理(任意)」を説明してくれます。
車検に通すために必須の整備は断れませんが、予防的な整備は予算に応じて選択できます。
ただし店舗や担当者によっては、必要性の低い整備まで強く勧めてくるケースもあるようです。
整備の知識がないと「車検に通すためには必要」と思い込んでしまい、結局ディーラー並みの費用になることもあります。
見積もりをしっかり確認し、不明点は質問して納得してから依頼することが大切です。
フランチャイズ店による品質のばらつき
コバックはフランチャイズ展開のため、店舗ごとにサービスの質が異なります。
同じコバックの看板でも、運営しているのは別々の事業者なので、接客態度、整備技術、料金設定に差があります。
口コミサイトを見ると「とても丁寧で良心的だった」という評価と「対応が悪く追加費用を請求された」という評価が混在しています。
整備士資格を持たないスタッフが作業することもあるという元従業員の証言もあります。
利用する前に店舗の口コミを確認し、可能であれば事前に見積もりを取って雰囲気を確かめることをおすすめします。
3.車検を通すだけで大丈夫?整備との違いを理解する

車検と整備の本質的な違いとは
車検は「検査」、整備は「メンテナンス」という明確な違いがあります。
車検は国が定めた保安基準を満たしているか確認する検査で、2年(新車は3年)ごとに受けることが法律で義務付けられています。
一方、整備は車を良好な状態に保つためのメンテナンスで、12ヶ月点検や日常点検など継続的に行うものです。
車検に合格しても、それは「今この瞬間、基準を満たしている」だけで、明日も安全に走れる保証はありません。
人間でいえば車検は健康診断、整備は日々の運動や食事管理に例えられます。
健康診断で問題なしと言われても、その後のケアを怠れば体調を崩すのと同じです。
保安基準をクリアするだけの車検のリスク
保安基準ギリギリで車検に通した車は、数ヶ月後にトラブルが発生するリスクが高いです。
たとえばタイヤの溝が1.6mm以上あれば車検は通りますが、安全に走行するには3mm以上が望ましいとされています。
ブレーキパッドも残量が基準値以上なら合格ですが、次の車検まで持つかは別問題です。
バッテリーやエンジンオイルの状態は車検項目に含まれないため、古くても車検は通ります。
車検後にバッテリー上がり、オイル漏れ、エンジントラブルなどが起こる可能性があります。
通すだけの車検を選ぶなら、車検後も定期的に自己点検やメンテナンスを行う必要があります。
予防整備をしないことで起こりうるトラブル
予防整備を省略すると、突然の故障で立ち往生するリスクがあります。
走行中にブレーキの効きが悪くなる、高速道路でタイヤがバーストする、エンジンが突然止まるなど、命に関わる事態も考えられます。
特に夏場のオーバーヒート、冬場のバッテリー上がりは、予防整備で防げるトラブルの代表例です。
修理費用も予防整備より高額になることが多いです。
小さな不具合を放置すると他の部品も痛め、結果的に大規模な修理が必要になります。
車の寿命も縮まり、買い替えサイクルが早まれば長期的には損をすることになります。
ディーラー車検との具体的な違い
ディーラー車検は予防整備を含む総合的なメンテナンスです。
次の車検までの2年間を安全に走れるよう、消耗品は早めに交換され、将来的な故障リスクも予測して対処されます。
使用する部品はメーカー純正品で、その車種に精通した整備士が担当するため品質は高いですが、費用は10万円を超えることも珍しくありません。
コバックは現時点で車検に通ることを最優先し、予防整備は最小限で費用を抑えます。
純正品ではなく適合する社外品を使うことでコストダウンを図っています。
どちらが良いかは一概に言えず、車の状態、使用頻度、予算、今後の乗り方によって選ぶべきです。
4.コバック車検を選ぶべき人・避けるべき人

新しい車や走行距離が少ない車に最適な理由
新車購入から3〜5年以内の車、走行距離が5万km以下の車はコバック車検に向いています。
これらの車は部品の劣化が少なく、車検で大きな整備が必要になることはほとんどありません。
ディーラー車検では「念のため」と多くの部品交換を勧められますが、実際には不要なことも多いです。
コバックなら必要最低限の整備で済むため、数万円の節約になります。
日頃からエンジンオイル交換など基本的なメンテナンスをしている人なら、コバックの車検だけで十分安全に乗り続けられます。
古い車や過走行車には不向きな理由
10年以上経過した車、走行距離が10万kmを超える車には慎重な判断が必要です。
古い車は様々な部品が劣化しており、車検後に次々と故障する可能性が高くなります。
コバックでは車検に通る範囲の劣化は放置されるため、数ヶ月後に高額な修理費用がかかることも考えられます。
複数の整備が必要になった場合、コバックでは部品代や工賃が割高に設定されていることもあり、結局ディーラーより高くつくケースもあります。
長く乗り続けたい古い車なら、予防整備込みのディーラー車検や信頼できる整備工場に依頼する方が安心です。
自分で車の状態を判断できる人向け
コバック車検は車に詳しく、自分で必要な整備を判断できる人に適しています。
整備士から「この部品も交換した方がいい」と言われたとき、本当に必要か自分で判断できるなら無駄な出費を防げます。
逆に車の知識がない人は、不要な整備まで承諾してしまうリスクがあります。
「車検に通すために必要」と言われると断りにくく、結局高額になったという口コミも見られます。
見積もりをもらったら、必要性を質問し、納得できない項目は保留にする勇気が必要です。
長く安全に乗りたい人が併用すべき点検サービス
コバック車検で費用を抑えつつ安全性を確保するには、12ヶ月点検を別途受けることをおすすめします。
車検は24ヶ月点検ですが、法律では12ヶ月点検も義務付けられています(罰則はありませんが)。
年に1回の点検で小さな不具合を早期発見できれば、大きな故障を防げます。
ディーラーの12ヶ月点検は1万円〜1万5千円程度で、車検より安く受けられます。
またエンジンオイル、オイルフィルター、バッテリーなど車検項目外の消耗品は、カー用品店で定期的に交換しましょう。
コバック車検と定期点検を組み合わせれば、安全性と経済性の両立が可能です。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- コバックは法定24ヶ月点検を実施するが予防整備は最小限
- 車検基準を満たせば消耗品は交換しないため費用が安い
- 最短30分で完了するが細かい点検は期待できない
- 車検後に不具合が出るリスクは通常の車検より高い
- フランチャイズのため店舗によって品質にばらつきがある
- 車検は検査、整備はメンテナンスという明確な違いがある
- 新しい車や走行距離の少ない車に向いている
- 古い車や過走行車には不向き
- 12ヶ月点検を併用すれば安全性と経済性を両立できる
- 自分で必要な整備を判断できる知識があると有利
コバック車検は「通すだけ」ではなく「必要最低限の整備で車検基準をクリアする」サービスです。あなたの車の状態や使い方に合わせて、賢く選択してください。安全運転を心がけ、定期的なメンテナンスも忘れずに!
関連サイト
国土交通省 自動車検査・登録ガイド
https://www.mlit.go.jp/jidosha/